京和工芸 東京の高級呉服・着物・振り袖

呉服の伝統を今に伝え、より豪華で絢爛なる装いをお手伝い

平成29年5月10日(水) 柄合わせ①

小紋着物。模様が細かく柄合わせを必要としないものもありますが、仕立ての際、写真のような柄と柄との間隔が広い小紋などの柄合わせにはとても気を使います。

一般的には、①上前胸あたり②上前衽の裾から50~60㎝程度に上向きの柄を配置するのが良いとされています。すんなりと良い位置に柄がくればいいのですが、そのようなものばかりではありません。そこで、仕立てる方のセンスが必要とされるのです。プロの和裁士さんは、色々な可能性を探って最良の柄合わせをしてくれます。

(写真の着物は、昔々自分で仕立てた着物です。プロの和裁士の方が仕立てていたら、もっと良い柄合わせになっていたのかもしれません)